NEILPRYDEは、1980年代後半に高性能カーボンファイバー製品の製造を始めた。 ウィンドサーフィン界に、革新的なカーボンファイバー製マストやブーム(帆桁)を発表したのだ。この時期のツール・ド・フランスでは、スチール・フレームで戦っていたことを考えると、驚く程早い、スポーツ分野でのカーボンファイバー製品のデビューである。 我々にはこの25年間、カーボン技術と製造工程の最先端を走ってきたとの自負がある。それはアスリートのために、より軽く、より反応の良い、強く耐久性のある製品を開発し、作り続けているからだ。 さらに、BMW DesignworksUSAや、テスティングラボやエンジニアなど、外部の独立した一流の専門家たちとも積極的に協力しあい、新技術を育て、パフォーマンスの向上を常に目指している。
NEILPRYDEは、セーリングのオリンピック選手 Neil Prydeによって設立された。
創設者の最初の目的は、エアロダイナミクスについてもっと良く知ることであり、より速く進むためのセールを製造することであった。
40年にわたって我々は風を操ることに取り組んで来た。
そして、エアロダイナミクスについて培われたこの経験は風を引き裂くようなバイクの設計に、新鮮な視点をもたらしてくれているのだ。
我々の空力デザインの根底にある哲学は、以下のことに基づいている。
走行中においては、多くの異なった角度から風が吹いて来ることを理解すること。
0度(正面)からの風というのは非常にまれである。
ヨー角の広い範囲にわたって風を支配するバイクを我々は設計している。
フレーム周りの空気の流れは、場所によって異なる。
例えば、ヘッドチューブ周りの比較的層の薄い空気の流れを支配するには、ダウンチューブ周りの前輪の回転で起こる、乱れた空気流を静めるのと比較して、異なったチューブ形状を必要とする。したがって、我々のバイクには、さまざまな形状の翼断面を採用している。
エアロダイナミクスは重要なことである。
しかしレース用バイクは軽く、硬く、反応が良いことと、信頼のある操縦性もまた必要である。
こういったアプローチが、NEILPRYDEバイク独特のデザイン性と、工学的に優れた開発力をもたらしている。